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第2回:分かり易いグループ会社の連結決算について「連結決算の数値の見方②」

 

今回は、グループ企業の数値管理を分かり易くご説明するというテーマでお知らせしています。

 

 

第1回は数値例をもとにQ&A形式の問題をお伝えしていますので、第2回にあたる今回はその解答を記載致します。

 

第1回の確認となりますが、

 

 

問題は、

 

親会社A社と子会社B社があり、A社がB社の発行済み株式の100%を所有していると仮定した場合に、ABグループの損益はどのようになるのでしょうか。

 

 

親会社A社の損益は、

 

グループ外への売上高:20億円

グループ会社B社への内部売上高:8億円

売上高計:28億円

 

グループ外からの仕入高:8億円

 

A社単体での粗利益(売上総利益):20億円(28億円―8億円)

 

 

子会社B社の損益は、

 

グループ外への売上高:10億円

 

グループ外からの仕入高:1億円

グループ会社A社からの仕入高:8億円

仕入高計:9億円

 

B社単体での粗利益(売上総利益):1億円(10億円―9億円)

 

 

となり、

グループ全体の損益を把握するために、単純に上記のA社とB社との合計で見ると、

 

売上高:38億円(A社28億円+B社10億円)

 

仕入高:17億円(A社8億円+B社9億円)

 

粗利益(売上総利益):21億円(38億円―17億円)

 

 

数値で見ると、グループ全体の損益は上記のように見えますが、はたしてこれで良いのでしょうか。

 

 というものでした。

 

 

そして、

 

この解答ですが、

 

正解は、

 

グループ全体の売上高:30億円

 

グループ全体の仕入高:9億円

 

グループ全体の粗利益(売上総利益)21億円

 

になります。

 

本来、 売上については、

 

A社の売上30億円とB社の売上は10億円の合計40億円であり、

 

 

仕入については、

 

A社の仕入8億円とB社の仕入9億円の合計17億円

 

になるはずです。

 

 

しかし、グループ全体で見ると、

 

A社の売上8億円とB社の仕入8億円は、

 

グループ内の取引

 

なのです。

 

 

そのため、グループ全体の経営数値からは、このグループ内取引を除く必要があるのです。

 

すると、

 

グループ全体の売上高:30億円

 

イコール

 

A社分28億円プラスB社分10億円マイナスグループ内取引分8億円

 

となり、

 

 

グループ全体の仕入高:9億円

 

イコール

 

A社分8億円プラスB社分9億円マイナスグループ内取引分8億円

 

 

という数値となり、

 

 

グループ全体の粗利益(売上総利益)

 

21億円(30億円マイナス9億円)

 

という数値となります。

 

 

実際には、計算方法がより複雑になる場合もありますが、グループ全体、いわゆる連結決算上の数値はこのように求める事となります。

 

 

その他にもグループ会社の経営数値管理には多くの約束事がありますが、上記のような内容をイメージして頂ければと思います。

 

 

そして、

 

グループ会社全体の数値を把握する事が出来れば、今後のグループ経営戦略の精度を高める事が出来るのです。

 

 

そこで、現在グループ会社の決算作業で効率化や正確性を向上させたい会社様や、これからグループ決算の導入を検討されていらっしゃる会社様がいらっしゃいましたら、お気軽に弊所までお問合せ下さい。

 

 

グループ会社様のビジネスの成長スピードを加速させるサポートを致します。