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信用は積み上げるもの、信頼は守るもの──経営者の倫理観

はじめに

経営者にとって「信用」と「信頼」は、会社経営の土台ともいえる存在です。


どちらも似た言葉ですが、意味には明確な違いがあります。


信用は“過去の行動によって築くもの”、信頼は“これからも裏切らないと感じてもらうこと”

 

 

言い換えれば、信用は“実績”、信頼は“期待”です。


そして、この二つをどう築き、どう守るかが、経営者の姿勢そのものを映し出します。


今回は、経営の現場で忘れてはならない「信用」と「信頼」の本質について考えてみましょう。

信用は積み上げるもの

信用は、日々の行動や約束の積み重ねで生まれます。

 

一度の言葉や取引ではなく、「約束を守る」「嘘をつかない」「誠実に対応する」──

 

そうした地道な行動が、取引先や社員からの評価につながります。

 

たとえば、

 

納期を守る

 

支払いを遅らせない

 

小さな約束でも必ず果たす

 

これらは一見当たり前のことですが、続けることが最も難しい部分です。

 

経営者が誠実な姿勢を貫くことで、会社全体の信用が少しずつ積み上がっていきます。

 

そしてその信用が、将来の売上獲得など、次のチャンスを生み出すのです。

信頼は守るもの

一方の「信頼」は、相手が“これからも期待できる”と感じる心の反応です。

 

信用が「結果」に基づくものだとすれば、信頼は「期待」に基づくもの。

つまり、信頼は築くよりも、守ることのほうが難しいのです。

 

たとえば、

 

社員が「社長はきっと私たちを裏切らない」と思える

 

取引先が「この会社なら任せられる」と感じる

 

金融機関が「この経営者は誠実だ」と思い続けてくれる

 

これらの信頼関係は、一度崩れると簡単には戻りません。

 

一瞬の油断や不誠実な対応で、長年築いてきた信頼を失うこともあります。

 

だからこそ、経営者には「信頼を守る覚悟」が求められるのです。

 

倫理観が経営を支える

会社の経営は、利益や効率だけでは長く続きません。


見えない部分で経営を支えているのが、経営者自身の倫理観です。

 

倫理観とは、「誰も見ていないところで、正しいことを選べるか」という姿勢。


取引先との関係や社員への対応、税務・法令の遵守など、

 

すべての判断において“誠実さ”を軸にできるかが問われます。

 

 

経営者が誠実であれば、社員も自然と同じ方向を向きます。


逆に、経営者の行動が揺らぐと、組織全体の空気も不安定になります。


会社の「信頼」は、経営者の日々の言動によって形づくられるのです。

信用と信頼を両立させるために

信用を築き、信頼を守るためには、次の3つを意識しましょう。

 

1.一貫性を持つ

 

 言うこととやることを一致させる。一度の例外が信頼を揺るがします。

 

2.透明性を大切にする

 

 情報を隠すのではなく、適切に共有する姿勢が信頼を育てます。

 

3.感謝を忘れない

 

 信用は「取引の積み重ね」ですが、信頼は「人の心の積み重ね」です。

 

 日々の感謝を言葉で伝えることが、信頼を守る最も基本的な行動です。

まとめ

「信用」は数字や実績で測れる部分がありますが、「信頼」は目に見えない価値です。


どちらか一方だけでは、会社は長く続きません。


誠実に行動し、期待を裏切らない姿勢こそが、経営者に求められる本当の力です。

 

経営は、取引や契約だけで成り立つものではありません。


そこに「人の心」が関わる以上、信用と信頼を守る倫理観が、会社の未来を左右します。

ひとこと

経営は“人と人との約束”の積み重ねです。

 

短期的な利益よりも、誠実さと信頼を優先することが、長く続く経営につながります。

 

「信用は築く、信頼は守る」──この言葉を胸に、日々の判断を見つめてみましょう。