新規開業する場合で金融機関から融資を受けようとする際には、運転資金と設備資金のどちらを調達するのかを確認しましょう。
なぜなら、運転資金と設備資金のどちらを調達するのかによって、融資の申し込み方法や審査方法が異なるからです。
そこで、この2つの資金調達方法をおさえるようにしましょう。
まず、「運転資金 」とは、会社の事業活動に関わる経費や商品の仕入れ、外注費や広告費などに使うことを目的とするものです。
例えば、材料代金の仕入、外注先への支払い、製品のプロモーション費用などが該当します。
これに対して、設備資金とは、設備や造作を購入するため、または、オフィス関連のOA機器などに使う事を目的とするものです。
例えば、飲食店の厨房設備などが該当します。
ここで、運転資金と設備資金の違いの概略は、短期的に使うものと長期的に使うものという感じで区分してイメージして頂ければおおむね結構です。
そして、融資申し込みする際には、運転資金なのか、設備資金なのかを明確にしなければならず、どちらの資金を調達するのかによって、調達額が異なるのです。
また、資金の違いによって、審査基準や返済の条件も異なります。
例えば、設備資金として申込みをするのであれば、金融機関には正式な見積書を提出しなければならず、融資が実行される際には、融資の代金が入金されるのに合わせて、設備の購入も済ませなければなりません。
このように、どのように資金調達をするのかは、事前に決めておかなければなりません。
そのため、どのような種類の資金必要なのかを考え、そして、その資金が運転資金なのか設備資金なのかを考えるようにしましょう。
金融機関への融資の申し込みや審査が誤りなく、かつ、スムーズにできれば、早い段階で資金を活用する事ができ、経営活動や営業活動などを計画通りに進めることが出来ます。
そして、もし、ご不明点等ありましたら、お気軽に弊所までお問い合わせ下さい。