経理や総務などのバックオフィス業務は、会社にとって管理部門として大切な業務を担っています。
スピードと正確性が求められる中、定常的な業務と臨時的な業務を漏れなくこなさなければなりませんが、その中で効率性が要求される事もあります。
そのため、その効率性を図るためにマニュアルを作成した方が良いと思います。
マニュアルの良い点は、
「視覚的に同じ情報を全員で共有できるので、伝わる情報の相違や漏れがなくなる」
「マニュアルを見て分かれば、後任への引き継ぎがスムーズになる」
といったことが挙げられます。
そこで、今回は、経理や総務部門にとって必ず毎月発生する業務の
「給与計算」
に関するマニュアルを作成してみませんか。
給与計算は多くの処理項目があり、しかも、必ず給与支払日に支給をしなければなりません。
このマニュアルを作る事により、安心してストレスなく給与計算をできるようにして頂ければと思います。
なお、このマニュアルに関するご案内は、一般的な内容を織り込んだものであり、会社様によっては個別にアレンジしなければならない場合がありますので、ご確認をお願い致します。
まずは、
1、給与計算を始めるにあたっての準備をしましょう。
具体的には、次のとおりです。
【給与計算の締日と給与支払日を決定する】
給与については、毎月1回以上、一定の決まった期日に支払う必要があります。
そして、給与支払の前に締め日を設定します。
締め日から支払日までの間に、確実にその月の給与計算を終わらせて、給与振込の場合は、金融機関への給与データ送信日程を遵守した上で行わなければなりません。
多くの金融機関では、通常の総合振込と給与振込の事前データ送信期限が異なるので、毎月のカレンダーを確認しながら、決められた日までにデータ送信をしなければなりません。
できないスケジュールは組まないようにしましょう。
給与計算担当者の方は、基本的にその他の業務もおこなっているはずです。
その担当者の方が、給与計算処理を行うにあたり、無理のないようにスケジュールを組み、一定の余裕を持たせるようにしましょう。
今回は、【給与計算の締日と給与支払日を決定する】をご案内しましたが、次回はその後の項目につき説明いたします。
なお、給与計算に関しご質問等ありましたら、お気軽に弊所までお問い合わせ下さい。